違憲審査制の歴史

ジョン・マーシャルという、アメリカ合衆国の司法の歴史上最も有名な人物がいます。三権分立、司法権の独立の精神が長く続いているアメリカ合衆国連邦最高裁判所長官を務めた人物です。
彼の最も偉大な功績の一つと言えるのが、連邦最高裁判所において、当時の連邦法に対して違憲立法審査権を確立させたことです。それまで合憲性を判断する事例はありましたが、違憲としたことは初めてでした。そしてこれはアメリカ合衆国に限らず、世界で初めての違憲審査制を確立させた判決なのです。
現代社会では判決で「違憲」「合憲」などの判決が出ますが、その当時では画期的でした。彼は合衆国憲法の条項を拡大解釈し、その解釈は現代でも憲法解釈では多く取り入れられています。司法権の独立を確立するために重要な人物の一人です。
彼が初めて違憲立法審査権を確立させた裁判はマーベリー対マディソン判決というもので、当時の大統領が自身の任期終了後も権力を維持するため、任期満了ぎりぎりのときに裁判官に自身の連邦党関係者としてマーベリーを任命しようとしたことが発端で起こりました。
訴訟大国と言われるアメリカ合衆国は様々な訴訟がありますが、それは一つの物事を多角面から見られ柔軟な解釈ができるジョン・マーシャルの意思を引き継いでいると言えます。

コメントは受け付けていません。